変動金利の金利の動き
※住宅金融支援機構から
先ずは結論から、リーマンショック以降の約10年前から変動金利の基準金利は全く上がりもせず下がりもしていない。
上記のオレンジ色の変動金利の基準金利は2.475%と横ばいが続いています。
よって約10年前のリーマンショック以降、新規に住宅ローンのお借入をした方の変動金利は全く変動していないわけです。※窓口店舗のある銀行などが該当、ネット銀行の基準金利は独自設定の為これと異なります。
ここで少しおかしいと思って下さい。数年前にマイナス金利が導入されましたが、基準金利は下がっていない。なぜか、この基準金利は住宅ローンだけではなく企業の事業性融資も関係がありますので、基準金利を下げると金融機関としては影響が大きすぎ、今までの貸出先から金利が取れなくなり大幅に収益が悪化してしまうわけです。
マイナイス金利が導入された際に住宅ローンの借り入れがある方は、これで金利が下がるのではと少し期待をされた方もいたのではないでしょうか。かくいう私もそうでした。でもそうはならず基準金利は横ばいが続き下がらなかったのです。
個人的には、金融機関はズルい対応を取ったと思います。なにがズルいかと言いますと、これから新規に住宅ローンの借り入れをする方だけには、基準金利よりマイナス幅を増やす条件を付与する形としたのです。こうすることにより既存の借り入れがある方は置き去りにされたのです。
このマイナス金利が導入され、具体的にはどの程度金利が下がったかと言いますと変動金利0.95%だったものがマイナス金利後は変動金利0.75%となり、この時を境に0.2%金利が下がりました。
置き去りにされたマイナス金利以前からの住宅ローンがある方、金融機関に行って金利を安くしてもらう交渉をしてもいいと思います。
変動金利は金利上昇リスクがあると言われています。確かにリスクはあります。では、どのような時に金利が上がるのか、国内要因だけで言うと日本の景気が良くなりインフレになり物の価格が上がりだすと金利も上がることになります。
そんな状況にあるのかと言うと、近いところでは消費税が10%になり、政府は景気悪化を防ぐため、さまざまな経済対策打ち出している状態です。また安倍政権は経済対策に重きをおいている内閣でもあります。
金利を上げるということは、お金を借りる人が少なくなり景気悪化の要因となります。また、先にも書いたように企業の貸出金利とも連動している訳ですから、個人の住宅ローンだけの話でありません。
また日銀は、さらなる金融緩和などをにおわせていますので、これはさらに金利を下げるよう誘導するという事をにおわせている状態なのです。
今後、変動金利の金利は上がるのか、上げても大丈夫な状態になるのか
①企業への貸出金利を上げれるほど景気の良い状態なのか、企業の業績はよくなるのか
②マイナス金利前に住宅ローンを借りた方の-0.2%のつけは金融機関はどうするつもりなのか、皆の給与などが上がっていくのか
変動金利と言うと、金利の上がり下がりがあるという商品ですので、実際に金利が上がり下がりしているのだろう思うのが普通の感覚ですが、でも実際にはなにも動かず横ばいが続いている状態です。このような過去のデータを踏まえた上で変動金利にするのか固定金利にするのかをご判断いただけましたら幸いです。
固定金利、変動金利は、どちらが良くて、どちらが悪いというものではありません。リスク・デメリットで言うと、変動金利は将来金利が上がる可能性があり、固定金利は変動金利が今の状態が続いている間は変動金利より高い金利を支払わなければならない事となります。
※上記の記載は、既存の店舗がある金融機関の場合であり、ネット銀行は独自の基準金利や運用となっていることがあり上記の記載内容が該当しなしない場合があります。
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